画家のナオトです。
今回は、オーストラリアで学んだ、絵のアイディア出しに役立つお話をしたいと思います。
オーストラリアのエアーズロックを訪れたとき、先住民アボリジニの描くドットアートに出会いました。カラフルに描かれたアートに衝撃を受け、現地で開催されていた、ドットアートのワークショップに参加したんです!
講師はオーストラリアの若い男性の画家と、アボリジニの女性画家。
ワークショップでは、絵を描く際のアイディア出しに役立つヒントを得られたので、お伝えしていきますね。
目次
アボリジニアートのワークショップの流れ
アボリジニアートは、これまでの歴史や人々の生活、動植物などが主なモチーフとなり、それらが意味を持つ記号になっていました。
そして一枚のアートを描くときには、必ず作者の想いやストーリーをまずイメージします。そのストーリーを表現するために、様々な記号を組み合わせ絵を書いていくんです。
実際には以下のような流れでワークショプが進められていきました。
- まずどんなことを表現したいか、オリジナルのストーリーを考えます
(例えば旅の楽しさ、大切な人へのメッセージ、夢などなんでもOK) - 様々な記号のパターンから、ストーリーを表現できそうな記号を選びます
- 選んだ記号を組み合わせて、まずは下書きで自由に表現していきます
- アクリル絵の具で、筆やドットで色付けして完成です
記号のパターンは分かりやすく一覧になっていました。
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日本語で書かれているものもあってだいぶ助かりました(笑)
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絵のアイディア出しのヒント①:既存の形に縛られず自由に形を考える
様々なモチーフを記号として表したり、自分ならではのストーリーを考えて絵を描くこと。
これはアボリジニアートに限ったことだけではなく、どんな絵を描く際にも活かせるのではないかなと思ったんです。
例えば、『山』を記号で表そうとします。
記号は自分でも自由に考えられます。
極端にいうと一見山に見えなくても、本人にとってそれが山であれば、山と説明できますよね。
あと、形のないもので『喜び』や『悩み』なども、記号として自由に表現することも可能です。
普段、形ある風景や世の中でよく目にするような絵に慣れていると、どうしてもその枠の中で絵を考えてしまいがちです。
でも、自分が感じたように、既存の形に縛られず自由に形を表現すればいい、と考えると、絵のネタは無限に出てくるんじゃないかなと思いました。
絵のアイディア出しのヒント②:自分が何を描きたいかを中心にイメージする
絵を描くとき、ついついかっこいい絵や、人に認められそうな絵を描くことばかりに気持ちが向くことって、あるんじゃないかなと思います。
そうなると、描くのが楽しくなくなったり、そもそも何を描きたかったのか、分からなくなったりします。
実際僕はけっこうそれで苦しみました。
でも、何のために描きたいのか、何を伝えたいのか。
あなたのその気持ちが一番大事なんじゃないかなって思うんです。
例えば、自分の人生を表したい、好きな人への気持ちを表したい、などなんでも構いません。もともとどんな絵を描きたかったのか、原点に帰ってしっかりイメージし直すことで、アイディアも浮かびやすくなってくると思います。
ワークショップで描いた絵はこちら
ちなみに僕はワークショップで、自然、旅の楽しさをテーマにしてこのような絵を描きました。
ちなみにこちらは現地で有名なアボリジナルアートの画家、ヴァレリーさんです。
少し控えめだけど芯がしっかりしていて、とても暖かい方でした。
まとめ
描きたい絵がどんどん思い浮かんで、好きなように描ければいいのですが、、、実際そううまく行かないことってありますよね。そんな時おすすめしたいヒントはこちらです。
- 既存の形に縛られず自由に形を考える
- そもそもどんな絵を描きたかったのか、原点に帰ってしっかりイメージし直す
描きたい気持ちはあるけど、アイデアが出ないくて何を描けばよいか分からない、面白くない、という状態にハマってしまったときには、ぜひ思い出してみてくださいね!
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