画家の直人です。
2019年の秋頃に世界遺産エアーズロックが登頂禁止になる、ということを知り、その年の6月彼女と共にウルルのエアーズロックを訪れました!
実はエアーズロック、強風や雨などの影響で登山が危険だと判断された場合、登山用のゲートが良く閉まるようで、登れないことも多いそうなんです。
なんと、登頂率は30パーセント!(泣)
僕らがエアーズロックを訪れたその日も登山禁止となっていました。もしかしたら登れないかなと思っていましたが、その翌日は晴天で、運良く登ることができました!
その時の写真や、現地で聞いた登頂禁止の理由などについてお話ししていきます。
目次
エアーズロックはなぜ登頂禁止になるの?現地のガイドに聞いた感動する背景。
この話は現地の日本人のガイドさんに直接聞いたお話です。
現在エアーズロックを管理しているのは、現地の先住民族アボリジニの方々です。アボリジニにとって、エアーズロックは聖地です。とても神聖な場所なので、基本的には登山はしないそうです。
そんな聖地に、気軽な気持ちで登って欲しくないこともあり、登頂禁止にしたいと、何年も前から国に申請していたそうなんです。
やっとその申請が通り、2019年10月に閉鎖することが決定されたそうです。
思わず感動した登頂禁止の背景
登頂禁止の話を聞いた初めは、自分たちの聖地を荒らされたくないだけなのかな?と思っていました。
でもより詳しく聞いたとき、なるほどと思い、アボリジニの方々の想いに感動しました。
アボリジニの方々は、観光でたくさん人々が訪れ、エアーズロックに登ること自体を嫌っているわけではなかったんです。
実はエアーズロックに登頂する観光客の中で、毎年事故で死者がでるそうなんです。
それもそのはず、というのは登ってみて納得でした。
僕らはハイキング的な軽い気持ちでの参加でしたが、考えが甘く結構急な坂で危険でした。途中で離脱する方もいらっしゃるくらいでした。
下の写真見てもらうとわかりますが、結構急ですよね〜!
一歩ふみはずしたり、手元の鎖を離してしまえば、大怪我にも繋がるし、高い場所からおちれば、命を落とすと思います。日本人で亡くなった方もいらっしゃるそうです。
アボリジニの方々からすれば、せっかく楽しみで観光に来ているはずなのに、こういった事故につながることが、悲しくて悲しくて、仕方なかったそうです。
それで、エアーズロックの登頂禁止を申請したとのことでした。
この話を聞いて、それはそうだなぁと深く納得しました。
アボリジニの方々は、何度も何度も、聖地での観光者の事故の知らせを聞くわけです。とても辛い思いをしていたんだと思いました。そして、その思いやりの気持ちにとても感動しました。
エアーズロックの壮大景色写真でお楽しみください
登頂禁止目前のこの機会、事故に繋がらないよう慎重に登り、なんとか無事頂上へたどり着くことができ、登山を終えることができました!
今では登頂することはできないのですが、いろいろ写真をとりましたので、ぜひお楽しみください。
アクリル絵の具で描いたエアーズロックの絵はこちら
エアーズロックに登頂したあと、その時の思い出や場の空気感織り交ぜながら、イメージして描いた絵はこちらになります
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